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ステンレス板をビルドシートにしてみる

3Dプリンターで失敗印刷のほとんどが造形時ビルドシートから剥がれる事であるが剥がれ難いビルドシートとしてガラスが良いらしい

そこでガラスを使ってみたいが近接センサーの問題もあり簡単にはいかないのと,XY-2 Proのビルドシートが劣化した時ために簡単に手に入る素材を探ってみることにした

まずは(ガラスの様に)硬度があって表面がテカテカということでステンレス板で挑戦

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加工できそうな薄い0.3㎜厚225x300㎜のステンレス板を選択(上手くいけば0.1㎜のノリ付きを使う)

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0.3㎜あれば強度があるのでそのままでも使えるが255x255㎜のベースを作ることにした

ベースはホームセンターで探したところ耐熱からポリプロピレン(PP)を選択

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結果を先に言うとポリプロピレンは失敗

認識不足だったのだけど,ポリプロピレンの耐熱温度は100~140℃だがプラスチックには熱変形温度があり69~77℃で変形してしまう

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ポリプロピレンを255x255㎜でカットしステンレスを貼り付けてサイズを合わせ,早速試行してみたが印刷前にあっさり終わってしまった

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標準で付いているベースはグラスファイバー(充填したPPかも)らしく高価すぎて手に入れられない

そこで諦めず,耐熱温度120℃~130℃,熱変形温度129~140℃のポリカーボネート(PC)を使うことにした

ポリカーボネートは近場のホームセンター(ダイキ,コーナン)には売っていないのでAmazonで探し注文

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台湾製(何故か日本製で1㎜厚が無い)で1週程掛かるとのことだったが在庫ありとのことで3日で着いた

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255x255㎜でカットするところをカットしたステンレス板に合わせてしまい225x255㎜になってしまった(しかない)

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鏡のようにテカっているが,このままでは定着しないのでケープでザラザラ面にして印刷

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フィラメントはPETGを使用

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終了した造形物は簡単に取れた

添付のビルドシートでの印刷結果と比べてみる(左:添付のシート,右:ステンレス板)

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ビルドシート面がザラザラからツルツルになった

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反りが無くなった

結果

ビルドシートとしては使い物になりそうだが,ステンレス板が近接センサーに反応するためかZ軸の調整が高い位置で行われる

そのためなのかZオフセットの調整を紙1枚分で行うと印刷ではビルドシートに近すぎてフィラメントが送れず失敗する(近接センサーを変更しないと駄目か?)

また熱でステンレス板かポリカーボネートが中央付近で僅かに浮いてしまうことがあるようだ(接着剤で付けたせいかも?)

XY-2 ProのFANを交換

年末からXY-2 Proを使っていて気付いたのだが,3Dプリンタがあると電子工作品のケースの事を考えなくて良い・・・というかケースの事を考えるのだけど3Dプリンタでケースを設計するのも楽しみとなり最悪は単なる箱でも良い訳なので楽になった

これが既製品だと単なる箱でも加工の事を考慮して丁度良いサイズを探さないとならないのだがその必要が全くなくなった(実際は耐久性や強度の問題がある)

そこでより快適に使えるようにしようと,まずは喧しいFANを交換することにした

XY-2 Proには4つのFANがあり,電源電圧が24Vなので全て24VのFANが使用されている

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次の様に改良した

 
FANの設置箇所 既存のFAN仕様 騒音状態 対処
制御基板 4010 24V

既存を12V静音FANに交換しケースFANとして同じFANを追加

10Vで動作(12V動作では静音でもないので調整)

モータードライバとCPUにヒートシンクを取り付け

電源 6010 24V

既存FANを18Vで動作

サイレントカバーを設置

エクストルーダー 4010 24V 24V静音FANに交換
ファンダクト 4010ターボ 24V 変更なし

以下は詳細となる

制御基板

制御基板を観てみるとケースFANが無くモータドライバを冷却するためFANのビス穴1つで無理やり設置したようになっている(ケースFANでは効果が薄かったためかと思われる)

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このFANは騒音が酷かったので外して確認してみたところFAN自体は然程の騒音ではなかった

しかし回転時の振動が大きいようなので設置すると騒がしくなったようだ

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ケース用FANが無かったのでチップ冷却用とケース排気用との2個のFANを設置することにした

4010で入手し易い12Vを準備していたのでDCDC基板で風量と騒音を確認して電圧を10Vに調整

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XHコネクタの極性が一般的な付け方と逆になっている点に注意

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更にチップにはヒートシンク装着して冷却効果を高めた

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電源

電源装置に付いていたFANの騒音は大したことはなく,60mmのため風量が多く風切り音が騒がしく聞こえていたのではないかと思われる

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そこで24V動作を風量を診て18Vに下げることにした

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またケースから出た風を後ろに流れるようにサイレントカバー(Signal Flag "Z"さんを参考にさせてもらった)を取り付けた(元データではXY-2 Proの下側のスペースが足りないのでCuraで高さを12.5mmに変更)

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DCDC基板は良い設置場所が無く,最終的に(下側になる)蓋側に貼り付けることになった

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6010 12VのFANを準備していたが,既存のFANが故障した時の予備品となる

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エクストルーダー(ホットエンドコントロールファン)

最後に交換したFANで後からの注文となったこともあり4010 24V FANを見つけ調達

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このFANかなり静音で(必要ないが)七色に変化する

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既存のFANは制御基板のFANと同じ物だったので騒がしいはずだ

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交換後は静音となる

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ところで七色変化はホットエンド温度上昇後はPWM制御のため赤のままである

ファンダクト(造形物冷却ファン)

ファンダクトのFANはターボファンだが静音だったため交換は見送った

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年末に「TRONXY XY2 Pro Double Dragon Fanduct」を見つけており,白い犬えどさんが実装して紹介している

試してみたいので既にPETGで造形して(通常FANでは)交換できるようにはしているが,風量不足が見えているため現在ターボFANを調達中である

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交換については電源周りの実装や再造形も必要なため調整中となる

おまけ

(感謝)

XY-2 Proのメンテに「Signal Flag "Z"」さん作のメンテ足を利用

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便利!!

(七色変化FAN)

静音性は凄い

3DプリンターでESP8266開発ボードを改良

3Dプリンタでの制作練習を兼ねてESP8266開発ボードを改良するためのベースを3Dプリンタで作った

開発ボードの問題点

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  • USBタイプBのコネクタが重みで傾いてしまう
  • 裏側にはゴム足を付けて浮かせてあるが配線がむき出し
  • ZEROソケットを付けたためブレッドボードが扱い難くなった
解決するためベースを設計

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開発ボードを載せるベースを3Dプリンタで作製するため開発ボードなどのサイズを測定してラフスケッチ

3D印刷

3D作図には「FreeCAD」を使用

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PLAで少し強度が必要なのでインフィル40%で印刷

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ベースは厚みを2mm,ボードの下駄は3mm

裏に足を付けても良かったがサポート無しにしたかったのでベタにしたらビルドテーブルから剥がすのが大変だった

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開発ボードを載せて完成

なかなか良い感じになった

完成基板との接続ケーブル

電圧ロガーを作製した時,パーツを載せた完成基板を使って調整やデバックするため開発ボートとピンケーブルで接続したが,これを簡単にできるケーブルを作った

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以下のように接続して使う

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3Dプリンターで初印刷

予定通り「TRONXY XY-2 Pro」3Dプリンターを組み立て印刷した

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組み立て

組み立ては取説(2P分)通り,大きな2つのパーツをビス止めし,そこに小さな2つのパーツを止め,

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2つの結線を行えば完了

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コントロール画面のケーブルは外側を経由させた方が良く

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電源プラグは3Pなので変換が必要かもしれないがアースしないのであれば取ってしまえば良い(ペンチかプライヤーで簡単に取れる)

電源投入と調整

電源投入して動作確認,ファームは「XY-2 PRO-LM8 V1.1」だった

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マニュアルでヘッドを上下左右にスムーズに移動することを確認しテスト印刷する

印刷前にレベル調整と行うのだが,どうやらセンサーの感知機能に問題があるようでヘッドがビルドプレートの直前で止まらず押さえつけてしまった

慌ててレベル調整を止めたがビルドシートが(印刷に影響するほどではないが)少々凹んでしまった

何度がやってみて必ず発生することではない(発生頻度は少ない)ことは確認したがこれでは監視していないと危ない

尚,レベル調整は左手前が基点となり高いと+低いと-で表示される

調整用のビスは下からなので,+なら右回転で下げ-なら左回転で上げることになる

初期は傾きが大きいようで初回の調整は根気のいる作業となった

初回印刷

3Dプリンターのベンチ用印刷物として定着している「ボート」を印刷

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印刷中のモーター音は,確かに静かであるがFANの音が酷い

モーター音が静かだからFANの音がうるさく感じるのではなくFANそのものが粗悪品と思われる

スライサーは添付の物ではなく日本語化されている「Ultimaker_Cura-4.8.0」を利用

XY-2 Proのプリセットがあり標準で調整しなくても印刷結果は綺麗なものとなった

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