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クラップ発振回路を調整してインダクタンスを測定

LPC用のコイルをクラップ発振回路で調整しようとしたが発振しないせいで上手くいかなかったのでコンデンサーの容量を変更して確認することにした

確認するために用意したインダクタは7種で,市販品の,1mH,680μH,470μH,220μH,100μH,47μH,10μH

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目的とするインダクタは手巻きの,0.4μH,0.3μHで,間がないので手巻きで,5μH,1.1μHを作製

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回路図のC2,C3,C4の容量を変更して確認する

SC_20211112_01.png

発振して計算して判定できたインダクタをチェック

C2,C3,C4の容量(pF) 判定できた最大インダクタ(μH) 判定できた最小インダクタ(μH) 備考
80,000 1,000 47 コンデンサの表記は0.1μFだが測定すると0.08μF
3,300 680 47  
1,000 47 1.1  
680 10 1.1  
470 5 0.3 目的のインダクタが確認可能レベル
330 - - ミスがあり測定不能で終了

(注)最大インダクタは必要ないので確認していない物もある

新しいシンクロスコープ(H052)も並行使用して確認(10Mhz位までは正確のようだ)

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なんとか目的のインダクタで発振して計算できたのだが,300~400nHで手巻きしたコイルのが600~800nHだったので正確なのかどうか判断できない

・・・

と,思っていたところへ安価(約2k)だが0.001μHまで計測可能なLCメーターが届いた

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が,マニュアルもなく使い方が全く不明なので本日は止め

(追加)

しばらく良く使いそうなので基板に載せた

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回路図は以下だがC2,C3,C4はもう少し減らした方がよかったようだ

Trは(2SC1815でも問題ないが)トランジション周波数の高い2SC1923が手持ちにあったので使用

発振回路_回路図.png

HANMATEKのデジタルオシロスコープHO52を購入

DSO138は性能がイマイチ,DDS-120はPCを起動するのが面倒だしWindows10では使えないので,そろそろ新しいオシロスコープが欲しいと思っていた

ハンドヘルドデジタルオシロスコープのOWON HDS272Sが秋月で22kなので良いかなっと思っていたところへ,競合製品のHANMATEK HO52がAmazonのタイムセールで4k引きの12.8kだったので購入を決定(価格的に人気あるのか次の日には売り切れてた)

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開封するとケースが出てくる

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ケースに下には日本語のマニュアルとオシロプローブ×2本

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ケースの中には本体(何故か逆向き),ACアダプタ(USB),USBケーブル,テスターリード

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持った感じはハンドヘルドらしく本体は丈夫にできていそうだ

サイズは8インチのタブレットや大き目のテスターと同じ位

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電源ONして画面が表示するのを確認すると小さい画面の割に見易そう

まだ操作方法が判っていないので使用感などは使った時に記載する

(追加)

ボタン1つで測定結果を調整して表示するAuto機能が便利である

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尚,本体を袋から出すと汚れ,画面にはカバーもしてないため傷があり,どうやら返品物だと思われる(バッテリーも満タンだった)

また,各国語対応をうたっていながら英語と中国語のみの対応で,日本語マニュアルはあるが文章や名称がおかしいだけならまだしも,記載通り操作しても間違いだらけで動作しないゴミだった

オシロスコープの機能をある程度理解している人が試行操作して確認しないと使えないだろう

ファンクション信号発生器キットを作る

安価(¥799)なファンクション信号発生器キットを購入

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キットなので半田付けしないとならない

一応は説明書も付いている

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早速,基板に印字されているパーツ番号とパーツリストを確認しながら半田付けする

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半田付けの際,先日購入したLCRメーター(LCR-T4)がパーツの確認に役に立った(かなり便利)

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基板は30分も掛からず完成

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透明ケースが付いているが,ケースに基板を付けるのにちょっと戸惑う

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説明が無いのも問題だが,どうやら基板はナットをスペーサーにしてM3×6㎜のビスに載せるだけのようだ

このとおりにすると上蓋の押えが甘いためカタカタと鳴ることになる

なので,拙者はM3×10のビスを用意し3㎜のスペーサ-を作って止めた

確認

正常に動作するか確認すると結構まともなサイン波が出ている

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最高周波数は仕様通り1MHzのようだ

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仕様
  • 電圧供給:9~12V DC入力
  • 波形:正方形,正弦,三角形
  • インピーダンス:600オーム+ 10%
  • 周波数:1Hz~1MHz
  • サイズ: 130×95×17㎜
  • 重量:69g / 2.46oz

正弦波

  • 振幅:9V DC入力で0~3V
  • 歪み:1%未満(1KHzで)
  • 平坦度:+ 0.05dB 1Hz~100kHz

スクエアウェーブ

  • 振幅:9V DC入力で8V(無負荷)
  • 立ち上がり時間:50ns未満(1KHz時)
  • 降下時間:30ns未満(1KHzで)
  • 対称性:5%未満(1KHzで)

三角波

  • 振幅:9V DC入力で0~3V
  • リニアリティ:1%未満(100KHzまで)10mA
おまけ

説明書が英語だったので裏面をgoogleレンズで翻訳してみた

SC_20211114_01.png

LPC用のコイルをクラップ発振回路で調整しようとしたが失敗

NOAA用アンテナ(137MHz)とBCL用アンテナ(HF),地デジ(UHF)とBS用アンテナ(SHF)を混合して宅内に引き込んだので少しでもノイズ除去のため専用の分波器を作りたいのと,SDRのHF受信用クリスタルコンバーターを作るためにフィルター(LPF,HPF)が必要となるが,そのフィルターのパーツであるコイル(ソレノイド・コイル)が市販品にはない(探せばあるのか?)ので手作りとなる

そこで手作りのためのサイトを参考に作ってみた

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毎回,必要インダクタンスで巻き数を計算するのも面倒なのでスプレッドシート化

SC_20211112_03.png

手巻きだけど,それなりのインダクタンスになるらしいが,やっぱり正しいのか確認したいので手持ちのLCテスターで計測してみた

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が・・・このテスターの最小単位が1μHなんで,今回作りたい最大コイル400nHも測れない

どうしたもんか・・・安い計測器ないかも探してみたがnHまで計測できる機器だと高価なのしかない(秋月に7Kで良いのがあるけど)

ここは安価に済ませたいので探してみると「クラップ発振回路」を使って計測ってのがあって簡単な部品でできるので採用(クラップ発振なのは安定度が高いからである)

計測したいのは50nH~500nHなので,このインダクタンスで発振して計測できるようコンデンサを調整

SC_20211112_01.png

実際に動作させてみるが発振しない・・・何故?

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LTspiceで確認してみるとちゃんと発振しているので回路の問題はないと思われる(以下は0.1μFだが3300pFでも発振している)

SC_20211112_02.png

尚,クラップ発振回路の出力はエミッタでも可能だが(トランジスタの場合)波形の歪みが大きくなる

試しに手持ちの市販コイルを使って確認すると発振した(以下は1mH)

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その他,47μH,100μH,220μH,470μH,680μHで発振を確認

このオシロでは(帯域200kHzなんで)周波数は正確にカウントできないため,この前ケース化した周波数カウンタで確認したところ(そこそこ)計算上のインダクタと一致したのでインダクタ計算に使えそうだと思う

SC_20211112_04.png

しかし(設計)nHあたりでは発振していないようなので更に調整もしくは回路変更が必要

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