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カテゴリー「通信」の検索結果は以下のとおりです。

Si4732レシーバー(ATS-20+)のファーム改造

前回ファームを(現時点で)最新のV3.0.8に更新したが操作性が自分に合わないので改造

改造のポイントとしては日本向けの実用的な受信機にすることにして実験用の多機能受信機は別途

画面

IMG_20230531_204106.jpg

基本操作になるが,ロータリーエンコーダを回すと周波数が変わり,ロータリーエンコーダを押すと周波数の変更桁を変えることができる様にした

機能別操作
機能 ボタン V3.0.8の操作 改造後の操作 備考
周波数変更   ロータリーエンコーダの回転で周波数ステップ分の周波数が上下,サブ時はサブ周波数の上下 ロータリーエンコーダの回転で設定桁の周波数が上下  
周波数ステップ STEP ボタン押下,ロータリーエンコーダの回転で周波数ステップ変更(1/5/9/10/50/100kHz),サブ時はサブ周波数ステップ変更 ロータリーエンコーダのスイッチを押下,回転して周波数の変更桁を設定,再度押下か操作なしで(自動)解除

SW時のみで,MWは9kHz,FMは0.1MHz固定

AGC/アッテネータ AGC ボタン押下,ロータリーエンコーダの回転で変更(AT0/AGC/AT1-36) 変更なし 選択肢が多いので変更なしとした
バンド切替 BAND+ ボタン押下,ロータリーエンコーダの回転でバンド変更 ボタン押下でバンドアップ 前回更新した日本向けバンドと同じ
Soft Mute control BAND- ボタン押下,ロータリーエンコーダの回転で変更 ボタン押下でバンドダウン 機能は未対応
音量 VOL+ ボタン押下,ロータリーエンコーダの回転で音量を調整,長押しで連続可変 ボタン押下で音量アップ,長押しで連続可変  
Automatic Volume Control VOL- ボタン押下,ロータリーエンコーダの回転で変更,長押しで音量ダウン連続可変 ボタン押下で音量ダウン,長押しで連続可変 変更は未対応だが機能はON
帯域変更 BW ボタン押下,ロータリーエンコーダの回転で変更 ボタン押下で順に帯域変更 受信モードで設定帯域が異なる
受信モード MODE ボタン押下,ロータリーエンコーダの回転で変更(AM/LSB/USB) ボタン押下で順にモード変更(AM/LSB/USB) WMはAM,FMバンドはFMのみ
周波数SCAN Rotry ロータリーエンコーダのスイッチでSCAN開始/停止,SCAN周波数の方向は事前のロータリーエンコーダ操作に準じる STEPボタンでSCAN開始/停止,SCAN周波数の方向は事前のロータリーエンコーダ操作に準じる 周波数SCANは周波数変更でも停止
サブ周波数切替 Rotry 受信モードがSSB時(LSB/USB)ロータリーエンコーダのスイッチのトグルで切替 なし(SSBで自動的に使用) STS-20ではBFOのON/OFF
消音 Rotry ロータリーエンコーダのスイッチを長押しでトグル 変更なし  
  • 機能別にボタン押下してロータリーエンコーダで変更が面倒(操作の一貫性はあるが良く使う機能は簡単に操作したい)
  • ロータリーエンコーダのみで周波数変更可能(周波数合わせを重視した操作性)
  • 機能ボタン押下,ロータリーエンコーダの回転による操作は2~3秒操作なしで自動解除(V3.0.8では10秒)
バンド別画面

(MW画面)

IMG_20230531_204009.jpg

(FM画面)

IMG_20230531_203945.jpg

(SW画面(AM))

IMG_20230531_204036.jpg

周波数変更桁の変更

ロータリーエンコーダのスイッチ押下で桁マーク設定時表示が出るのでロータリーエンコーダを回転させ左右に周波数変更桁マークを移動(100kHz~1Hz)

IMG_20230531_204121.jpg

ロータリーエンコーダのスイッチ押下または2~3秒操作なしで桁マーク設定時表示が消える

AGC/アッテネータ

AGCボタンを押下するとAGC/アッテネータ表示部がリバース表示(V3.0.8と同じ)

IMG_20230531_204201.jpg

機能の操作

機能ボタン通りに変更(V1.1.5と同じ)

Sメーター

Sメータの基準でS9を指す状態は30MHz以下の場合コネクタへの入力電圧は100μV,アンテナ端子の入力インピーダンス50Ωとして終端時の電圧は50μVとのこと

ライブラリの値は「0-127 (dBμV)」と記載されていた(μVと思って良いのかな)

50でS9になるようにしてみた(rssi * 9 / 50)

S9オーバーは+dB10/+dB20/+dB30と示されるが現状は未対応

当初は表示バーをスペースのリバースで表現していたが無信号(S0)状態だと何だか判らないので目印的に文字を表示した(グラフィック表示は処理性能的に最初からやる気なし)

スプラッシュ

改造版かどうか判断できなくなるので起動時のスプラッシュが「V3.0.8-By PU2CLR」の表示の後「Update Edition X」と変わる

「X」は「A」から始まる版数としている

IMG_20230531_204331.jpgIMG_20230531_204312.jpg

スケッチ

更新は以下の1ファイルのみで,V3.0.8のスケッチに入れ替えてコンパイル

SI473X_ALL_IN_ONE_OLED_RDS_CHINESE_V8.ino(UTF-8N, LF, TAB4)

自分が見易いようにコーディングスタイルを変更(全部ではない)しているが冗長など削除していないので判りにくい部分もあるかも

不具合修正や更に改造したら連絡もらえると幸い,予告なく更新することがあるので了承を

注意事項

kHzより上をメイン周波数(もしくは単に周波数),下をサブ周波数(もしくは単にサブ)と記載

ATA-20の取説やスケッチでは「BFO」と記載されているが厳密には「BFO」ではないのでサブ周波数とした(BFOはSSBを復調するためのキャリア生成器でデジタルでは使用しない)

メイン周波数の変更時は一時的に受信周波数なしになるためか「ザー」と音がする(SDRでも発生することだが周波数値を変更する際のArduino・Si4732間の通信時間が関係するのかと思われる)

周波数を連続的に扱うためサブ周波数を「0 - 999Hz」で使用し1kHz超で基準周波数をアップ(逆はマイナス時にダウン)するように対応したところ1kHzの切れ目で周波数が連続しないことに気付く

どうやら周波数のズレがあるのだろうと思われるが厳密に調査はしていない(例えばVFOで調べてはいない)

※)基準周波数が7101kHzと基準周波数7100kHz+サブ(+1000Hz)は同じ(周波数を受信)ではないということ

影響するのはSWL(アマチュア無線局の受信)のみで,通常はkHz単位の使用すると想定し(-500 - +500Hz)で切り替えるようにした

同様に500Hz単位でも連続しないようだ

上記の対応変更によりSSBからAMに切り替えた際に1kHzの間引きが発生する場合がある

また周波数の終了指定端で問題あるかも(未確認および対応しない)

Sメーター対応は上記(S9オーバーは未対応)

LWバンドはなし

RDSは対応未

Automatic Volume Control は設定変更は未対応だがSSBなどの音量が少ないので機能はONにしている

ロータリーエンコーダの回転方向が当方の基板の場合のみか逆になっていたので回転方向の判定を修正している(648~696行あたり)

// Use Rotary.h and Rotary.cpp implementation to process encoder via interrupt
void rotaryEncoder()
{
// rotary encoder events
uint8_t encoderStatus = encoder.process();
if(encoderStatus) {
if(encoderStatus == DIR_CCW) { //was DIR_CW
encoderCount = 1;
} else {
encoderCount = -1;
}
}
}

FMで周波数SCANを途中で終了させると,稀に変更できない(SCAN単位である)10kHz位置で止まることがある(最後に補正しているのに)

周波数SCANはMW:9kHz, SW:1kHz, FM:10kHzの固定

拙者は縦横が基板と同じの最小サイズで厚みは30㎜の筐体で使用中

IMG_20230602_104011.jpg

Si4732レシーバー(ATS-20+)のファーム更新

Si4732レシーバーキット(ATS-20+の名称で製品がある)のファームを更新した

更新している方が多くいるためか参考サイトは沢山ある(YouTubeにもあった)

購入時のファームウェアバージョンはV1.1.5

IMG_20230526_095541.jpg

Arduinoの開発環境はあるのでファームのスケッチをDL(こちら

DLしたZIPファイルをIDEで展開する方法もあるが,バンド設定など変更したい部分もあるのでスケッチを手動で取り出す

現状の最新スケッチは「展開したフォルダー¥SI4735-master\examples\SI47XX_KITS\AliExpress\SI473X_ALL_IN_ONE_OLED_RDS_CHINESE_V8」

SS20230526_001.png

IDEでボードは「Arduino Nano」を選択

SS20230526_006.png

プロセッサは「ATmega328P(Old Bootloader)」を選択

SS20230526_007.png

新たに必要となったライブラリは3つ

コンパイルすればエラーになるので対象をライブラリマネージャーで検索してインストール

  • SI4735

SS20230526_002.png

  • Tiny4kOLED
  • TinyOLED-Fonts

SS20230526_003.png

コンパイルするとコードが29344bytes,データが1448bytesというギリギリサイズ

SS20230526_004.png

ファームをArduinoNano書き込んで再起動

IMG_20230526_103224.jpg

V3.0.8になったことを確認しEEPROMをクリアするためロータリーエンコーダのボタンを押しながら再度電源ON

IMG_20230526_103445.jpg

画面の表示構成が変わった

(旧:V1.1.5)

IMG_20230526_095549.jpg

(新:V3.0.8)

IMG_20230526_103204.jpg

各設定もボタン押下によりダイレクトに変更されるのではなく,ボタンを押して変更モードにしてロータリーエンコーダを回すという感じとなった

個別対応

ファームに手を加え自分の趣味に合うよう変更

今日スケッチを観たところなんで簡単にできるところから対応する

  • バンドが多すぎるので日本向けに変更(下記表)
  • 周波数変更のステップを修正 → 5kHzと50kHzを削除
  • 周波数表示の「,」カンマと「.」ピリオドを変更 → FMの「,」は「.」に修正,WM,SWの「kHz」のカンマは無し
  • ボタンを押して変更モードが扱いにくい → 10秒ほどで自動解除されているのを2~3秒にした
  • 再表示が多いので変更のない再表示を止めた → 最適化により画面の乱れが軽減し(OLEDへの描画は遅いので)ロータリーエンコーダの操作性も向上

(バンド)

バンド名 開始周波数(kHz) 終了周波数(kHz) デフォルト周波数(kHz) バンド(m)
WM 531 1602 1000 MW for JAPAN
SW1 3500 6300 3798 75~49
SW2 7000 7600 7100 41
SW3 9200 10500 10000 31~30
SW4 11600 15800 14175 25~19
SW5 17400 19100 18118 16~15
SW6 21000 26100 21225 13
SW7 26900 30000 28850 11(CB)~10
FM 76.1MHz 94.9MHz 90MHz FM WIDE

(周波数表示)

IMG_20230527_145830.jpg

IMG_20230527_150030.jpg

(操作性)

ボタンを押下してロータリーエンコーダを回すのは使いにくいので全面的に変更を検討

ロータリーエンコーダはカウント数の多い物に変更しないと操作改善は困難(マウスと同じ)

(その他)

Sメーターがいまいちなので改造したい

 

室外設置用マグネチックループアンテナの改良

前回作製した(アルミパイプ使用の)改良マグネチックループアンテナが落ち着いたので室外設置用マグネチックループアンテナの作製に取り掛かった

当初,電材を用いて直径1mのループ(エレメント3m)にするつもりだったのだが,ループ補助に使用する予定のPF菅では固さの関係で1mは厳しそうなことが判明

補強材を十字やクロスで追加すれば良さそうに思えるが風の影響が心配で,風量による強度確認するのも手間なので他の方法を考えた結果2重ループ(エレメント4m)にすることにした

エレメントが2重になっても遜色ないことは確認,またエレメント間に隙間が必要かと思いPF菅も2重にすることを考えていたが,これも気にするほどではないことを確認(PF菅は1重で済むので風の影響も増加しない)

設計1

アルミパイプ版と同じ構成では意味ないしつまらないのでエレメントから直接トランス(トロイダルコイル)を通して給電することにした

MLA構成1.png

トロイダルコイル(FT82 #43使用)は24T:2T

IMG_20230514_145030.jpg

電材のボックス,PF菅,VE菅を利用して骨組みを構成

IMG_20230514_162900.jpg

エレメントはKIV3.5sqを使用

線はPF菅(間に上部ボックス)に2本線を通しどこかでクロスされている

線端の4点は下部ボックス内でボルトで止め上側は導通(もしくはコンデンサで補正)させ下側は給電トランスへ

IMG_20230514_172613.jpg

測定器でインダクタンスを計測してみると約1mHって,でかい・・・あっと当然か

IMG_20230514_210749.jpg

nanoVNAで見てみると124MHzで同調が深い

IMG_20230515_105050.jpg

IMG_20230515_105241.jpg

1mHでは計算上でも1~50MHzの範囲を調整することができないので先にインダクタンスの調整が必要

実際に使用してみて7-10MHzあたりはほとんど受信できないし,この構成は調整が大変そうなので没とした

設計2

Max.200~400pF位で7MHzを同調させたいのでインダクタンスは10μH位が望ましい

今度はインダクタンスが最小となるようエレメントをトロイダルコイルに通すだけ(1T)にした

MLA構成2.png

給電側は7T(参考:http://ja1xrq.g.dgdg.jp/MLA/MLA.html

手持ちに太い線が無かったのでボルト間のみ5.5sqにしてトロイダルコイルを(FT50 #43)に変更(8Dの同軸でもあれば良かったのだが)

IMG_20230515_135025.jpg

ボックス内にはトロイダルコイルが小さくなったため空きスペースが多く取れるように配置

IMG_20230515_141042.jpg

インダクタンスを計測してみると理想的な12μH

IMG_20230515_141622.jpg

自作計測器でも測定し7.1μHなのを確認

IMG_20230515_150834.jpg

nanoVNAでは何故か平坦(大丈夫なのか?)

IMG_20230515_195304.jpg

複数個のコンデンサを繋いでみて同調周波数を確認すると,220pF:3.54MHz ~ 5pF:10.53MHzとなった

47pFを接続して7MHzを受信できたのでこの構成で進めていくことに決定

同調回路

同調にはバリキャップ(可変容量ダイオード)を使用することを考えていて1SV149(1V:483.5~495.6pF)もしくは相当品が必要なのだが既に入手が厳しい

日本でも入手できない訳ではないようだが送料など含めると高価な買い物になるのでAliexpressで注文(10本で送料込み¥360)

以下の様に基盤を置き部品を実装する予定

IMG_20230516_113009.jpg

バリキャップが届くまで暫くかかるので操作や電源確保手段の検討とアンテナは7MHz固定として試用してみようかと考えている

(追加があれば下側に同じボックスを追加できるのでスペースはまだ確保できる)

設置用器具

試用するにしても設置用の部材がいるので裏面にUボルトを取り付けた

IMG_20230516_113034.jpg

7MHzに合わせるために60pFのトリマーコンデンサを銅線で引っ掛ける程度にするため準備

IMG_20230518_111020.jpg

接続して調整

IMG_20230518_203929.jpg

アルミパイプ版と比べてみて遜色ないようだ

後は防水対策を施し設置予定

試用

防水用のコーキングができたので設置してHDSDRにて試用受信

IMG_20230520_150823.jpg

前作と比べてみると7MHzでの受信感度は上がった

HDSDRにて受信強度が7MHz(±100kHz)を中心に向上しているのが判る

WS20230520_001.png

Mozilla FirefoxではNHKプラスを再生できない件

  • 2023/05/15 09:53
  • カテゴリー:通信

タイトルのとおりだが拙者が利用しているFirefoxでNHKプラスを観ることができない(ユーザ登録した時は利用できたがね)

対応しているのは「Edge」「Chrome」「Safari」で,結局MicrosoftかAppleのOS添付のブラウザでないと駄目ってこと

とりあえずChromeはマルチプラットフォームなんでFirefoxの代用になるとは思うが,Firefoxが他の映像配信で使えないところはないので酷いことだ

尚,NHKは「推奨のブラウザ(Microsoft Edge・Google Chrome・Safariの最新版)」を使えと歌っている

・・・

現状Firefox以外使用するつもりはないのでNHKに対応してくれと要望してみた

(NHKが要望を聴くはずもなく無視だろと思っていたら以下のとおりそれなりの回答だけはあった)

お問い合わせいただきましたFirefoxの件、NHKプラスのみでなくNHKのインターネットサービス全体として動作環境としていないのが現状となります。

理由として、ブラウザに依存するDRM(デジタル著作権管理)等の機能や、FireFoxのみ解釈の異なる機能が存在しており、不具合が発生する可能性があり、動作の担保が難しい状況がございます。
ただFirefoxで発生する不具合についても、対応可能な場合は随時対応を行っておりますが、中には対応が難しいものもあり、全てのサービスにおいて動作確認は出来ておりません。

上記により、NHKとしてFirefoxを動作環境に含めていない旨、何卒ご理解いただけますと幸いです。

拙者はMosaicからブラウザを利用しているが,正統派ブラウザはNetscapeを経由して「Firefox」「Safari」「Opera」(のちにChromeも入るかな)と考えている

Microsoftは時代に乗ってシェアを独占したことを良いことに独自にHTMLの仕様を策定しめちゃくちゃにした経緯がある(勝手な振る舞いは止めたようだけど)→ このあたりはIBM-AT互換機のPCしか知らない方には理解できないだろう

なんにしろFirefox以外使うつもりがないのでNHKプラスは使えないってことになるが,2002年以降TVというメディアにまったく関心を無くした拙者には0.27%程度の被害でしかない

ところでNHKがネットでどのくらいの影響を持つかは不明だがNHKプラスのように利用できるブラウザを限定するとネットにおける自由度を失うだけでなく(狙いが定めやすいから)セキュリティ的に危ないじゃないかな

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