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AMD FX-4100 のチューニング

先日BIOSをアップデートしBIOS設定の見直しを行っていたらOCタブに項目が追加されていたので、いまさらながらクロック調整してみることにした

大抵は購入時にクロックアップしてみるが、消費電力が大幅にアップするとの情報のため控えていたのだが、グラボを660にしたのに大して性能向上を図れなかったため、一年間使用したし異常が発生してもCPU&マザー変更でも構わないかなという気持ちがあった

しかし結果は意外なことになる

実施にあたって効果のあるクロックアップがさほど消費電力に関係なく可能であれば良し、さもなければ逆にクロックダウンし消費電力を下げることを目的とした

まずはノーマル設定(BIOS標準)での性能を改めて取得しておく(CrystalMark2004R3でALU、FPU、MEMのみ取得)

[ ALU ]             39628
[ FPU ]             36934
[ MEM ]             27313
           Read : 11232.04 MB/s ( 11232)
          Write : 6327.87 MB/s (  6327)
     Read/Write : 6569.44 MB/s (  6569)
          Cache : 31637.97 MB/s (  3163)

消費電力はOS起動後の放置状態(アイドル時とする)で110~120Wである

CPU-Z

メモリプロファイルのXMPが取得できるようになったのでXMP-1600に設定しメモリ性能を再チェック

[ ALU ]             39104
[ FPU ]             37493
[ MEM ]             29115
           Read : 11495.03 MB/s ( 11495)
          Write : 7399.77 MB/s (  7399)
     Read/Write : 7274.94 MB/s (  7274)
          Cache : 29251.88 MB/s (  2925)

残念ながら気持ち程度早くなっただけで誤差の範囲ともいえる

次にCPUのクロックアップしようと、BIOS設定では何度も行うため手間がかかるのでAXTUで起動時に変更させようとCPU Ratioを変更したが変わらないので、ベースクロックを操作してみる

CPU frequencyを200MHzから10MHz単位で上げてみると240MHzでブルーバックしリセット

240×18.5=4.4GHzで駄目なのか・・・

(定格が4.6GHzのはずなのにノーマルで使うと200×18.5の4.7GHzで動作させている妙なマザーである)

ネット上では4.5GHz位まで定格電圧で上がるとあったので、どうもこの固体はハズレのようである

AXTUでの設定内容には限界があるみたいで、この後はBIOSにて調整することにした

D002

BIOSのOCタブでMANUALをOCモードに変更し5%アップにして起動、10%アップにして起動、15%アップにして起動、20%アップにして起動せず、15%アップが限界で、後は手動でクロックを15%アップの230MHzから刻んでみると237MHzが限界であった

この時のコア電圧が1.3135Vで15%アップまでは同じ、20%にすると1.350Vに自動的に調整される(クロックに合わせたコア電圧テーブルがBIOSにあるようだ)

そこで定格の1.4125Vに電圧を設定し再度クロックを上げてみる

しかし同じく20%アップは起動せず237MHzが限界であった

他の要因があるのかもしれないが時間もかかるので237MHzを上限と考えることにした

ところでコア電圧がノーマル時より下がっており、消費電力もノーマル設定よりOC設定の方が下がりアイドル時100~108Wになった(妙なマザーの設定である)

最終的にCPUクロックを(その他のクロックが237MHzまででうまく倍数になるクロックがないので)単にFX-4100だから4100MHzにすることにしてベースを228MHz、コア電圧は1.350V、メモリクロックを760MHz、NBクロックを2280MHzとした

当初NBクロックは2000MHzが定格なのでx9の2052MHzにしていたがメモリ速度を上げたかったのでx10の2280MHzに変更

TC(Turbo Core)は無しで全コア4100MHz(実際はx18の4104MHzである)とした

ノーマル設定(上記と異なるのは再取得のためで誤差と考えて良い)

 

クロック調整後

 

検証

・CrystalMark2004R3、3DMark06(デモ)、FFXIVBenchmarkを完走

・3Dゲーム6時間実行で支障なし(CPU40%使用)

・実行時間15分の映像エンコード完了(全コア100%負荷)

CPU温度は外気23℃時でアイドル時35℃、3Dゲーム実行時で45℃、CPUファンは3125RPMのままで静かである(55℃をファン回転数のアップにしている)

映像エンコードでは10分位で50℃を超えるが60℃まで達しない(但し連続実行時間は1時間未満)

まとめ
CPUクロック       3700MHz → 4100MHz    111%    (ノーマルではTCが3800MHzであるが無視)
 ALU               38529 → 43618      113%
  FPU               35871 → 42645      119%
メモリクロック    1333MHz → 1520MHz    114%
  MEM               30098 → 31079      103%
消費電力        110~120W → 100~108W

性能を10%アップしたのにもかかわらず、消費電力を10Wダウンで満足いく結果となる

余談

最初にBIOSでOCモードに変更して起動した時、アイドル時の消費電力が90Wになった

AXTU、CPUZにてCPUクロックを見るとx7の1.6GHzに落ちていたのである

使用するとクロックは戻るので、OSの電源管理を省電力にしてないのに、Coon'n'Quiteが効いたのかな?と不思議に思ったが良しとしておいた

(Athlon64を使っていた頃、Coon'n'Quiteを使うとゲーム中にクロックダウンという影響を受けていたので使用しないようにしていた)

ところが何度かBIOSで設定を調整していると、アイドル時のクロックダウンは起こらなくなってしまった

設定をリセットして初期状態からのOCモードへの変更、TCのモードが関係するのかと何度が設定し直してみたが再現させることはできなかった(不可解なマザーである)

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