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メロディICと圧電サウンダ

警告や終了を音で通知するためにメロディICを購入

(本当は1年前に購入していたのだけど)

いつものほったらかし状態から突如,まずは鳴らしてみようとした・・・が・・・結果はかなり嵌った(つまり楽しめた)

チョイス

メロディICは三端子メロディIC(UM66TxxL)等を3種(5曲オルゴールICも先に購入したけど触るのは後になることに)

UM66TxxL共通仕様

  • 動作電圧範囲:1.5V~4.5V
  • 消費電流:16μA(Typ.)

音の出力は大体は小さい物に組み込むことになるので,サイズ・電力的に大きなスピーカーにするわけにはいかないため圧電ブザーと圧電サウンダを選択

電子ブザー(24mm)PKB24SPCH3601

  • 発振周波数:3.6kHz(電源DC12V時)
  • 定格音圧:90dB(電源DC12V時, 10cm)
  • 動作電圧:DC 2~20V
  • 消費電流

 1.8mA(電源DC2V時)
 2.8mA(電源DC3V時)
 5.0mA(電源DC5V時)
 9.0mA(電源DC9V時)
 13mA(電源DC12V時)

圧電スピーカー(圧電サウンダ)(13mm)PKM13EPYH4000-A0

  • 動作電圧範囲:30Vp-p以下

実は,圧電ブザーと圧電サウンダ・圧電スピーカーの違いを知らずに,とりあえず圧電ブザーと圧電サウンダを購入していた

基礎知識(後付け)

  • 圧電サウンダと圧電スピーカーは同じ(以降,サウンダで記載)
  • 圧電サウンダは音が鳴る圧電振動板のみの部品で発音には外部に励発振回路が必要となる
  • 圧電ブザーは圧電サウンダに自励発振回路を組み合わせ一体化したもので直流電源があれば発音する
ファースト発音

接続は以下のとおり

fig1.png

画像クリックで動画(左:圧電ブザー,右:圧電サウンダ)

IMG_20171127_201002.jpgIMG_20171127_200927.jpg

発音は簡単にできて(左)電子ブザーだと終了音程度なら音量的にも十分

しかし電子ブザーはサイズが大きいため,できれば圧電サウンダを使いたい

そこで難点である音量を増大することを試みる

メロディIC

まずはメロディICの波形を観る(左:画像クリックで動画,右:パルス拡大)

IMG_0464.JPGaudio.jpg

音階の出し方はFM音源が実装される前のPC(AppleII,MZ,PC8001とか)など知っていれば判るが,要は矩形波の密度(周波数)を変えることで音階を出している訳だ(PC8001なんか圧電ブザーで苦心の音階を出していたなぁ)

圧電振動版への電圧増加

圧電サウンダの音量を上げるには圧電振動版を大きく振動させることになり大きく振動させるには圧電振動版への電圧を上げる

TrとFETへ変更版で確認(どちらもスイッチ的使用)

圧電サウンダは電圧を与えないと鳴らない(電圧駆動)ため並列で抵抗を入れる

fig2.pngfig3.png

R1を,1kΩ,100kΩ,330Ωと変更してみたところ1kΩが一番大きい音量であった

圧電振動版へ3V,5V,12Vと変えて与えてみると少しは大きくなるが大して音量は上がらない

更に電圧を上げても大幅に変化しそうにないと考え止めた

IMG_20171130_182513.jpg

1つの結論

電圧を上げても劇的には音量はあがらないようだ(警告音とかは瞬間的に大きい電圧を発生しているらしい)

では何故電子ブザーは,それなりの音量を発生させているのか・・・調査すると共振を利用しているようだ

そこで試しに圧電サウンダを基板に付け共振させてみる(動画はなし)と・・・

IMG_20171203_200240.jpg

音量が上がることを確認,美味く共振させれば十分な音量になりそうな感じだ

最終的な回路は以下とした(発生起電力を抑制するためダイオード入れた)

fig4.png

追加

周波数の違いによる音量の変化を確認(デサルフェータ―で作製したパルスジェネレータを改良して実験)

IMG_20171207_195938.jpg

3kHzの音量が大きかった(だけど・・・耳が年なんで強弱は判断できないだろうと思う)

aitendoの昇圧機能内蔵変換ケーブル

aitendoの昇圧機能内蔵変換ケーブル・・・結局購入してしまった

IMG_20171206_191910.jpg

出力側のコネクタ仕様は2.1mm/5.5mmのDC電源プラグとなっているが2.5mmでも入るようになっている

IMG_20171206_192033.jpg

今回は出力電圧9Vをチョイス,入力5Vとあったが2.4Vでも9V出力できた

IMG_20171206_192324.jpg

更に2.4V~5V前後でも9V出力可能であることを確認した

中華製品がようやく到着(第三弾)

Amazonで「UNO R3開発ボード」(Arduinoと互換)を購入(なんと¥458)

IMG_20171123_172353.jpgIMG_20171123_172834.jpg

他にも同時にAmazonへ注文しているが今回の中華発送はこれだけ

10日発送の20日予定から2日遅れで到着(AIR MAILって書いているけど・・・時間かかるのね)

IMG_20171123_172715.jpg

USBケーブルとPIN,さらにおまけでUSB直差しのLEDライトが付いていた

IMG_20171123_173055.jpgIMG_20171123_173141.jpg

外観チェック(表・裏)

IMG_20171123_172907.jpgIMG_20171123_172932.jpg

多少パーツが曲がって付けられているが外観には問題なさそう

「UNO」と刻印されているけどまさにパチ物・・・ここでブートローダーは大丈夫か?って心配になってきた

電源投入

IMG_20171124_193515.jpg

電源を入れたらLEDがチカチカ,動作確認のためかLチカが書込みされていた(これなら安心できる)

本ボードは固定で使用したい(例えば以下のattiny13a)シールド用のため購入した

IMG_20171124_195940.jpg

デサルフェータ―調整用にブレッドボード展開したLCDとロータリーエンコーダを実験で良く使いそうなのでシールド化したのを使用して本ボードのスケッチ書き込みと動作確認してみた

IMG_20171125_175023.jpg

今回は2セット購入で2台とも問題なしだった

第3次デサルフェータ―計画

自動車とUPSやポータブルバッテリ用にデサルフェータ―を新規に考えてみようと思いデサルフェータ―3号機を検討

まずはこれまで作製したデサルフェータ―について検証してみた

  • パルス発生部とバッテリー接続部の波形をオシロで再確認
  • 消費電力としてバッテリー接続時の消費電流を計測
1号機

元記事に近い形の回路でPチャネルのFETを用いて作製してある

IMG_20171112_110146.jpg

設計では12kHz動作であるがコイルやダイオード類の発熱がもの凄いため6kHz動作にした(切り替えで12kHzも残してある)

6kHz時の波形(上:パルス発生部,下:バッテリー接続部)

1_b_ff6k.jpg1_13v_ff6k.3-2.jpg

FETのON-OFF間隔となるパルス幅は約7μs,ピーク電圧は約40Vである

掃引時間を高速に変えるとリンギングが見え,パルス発生部も出力に影響してなのかFETをONした部分(0Vになったところ)から電圧が上がっている

消費電流(6kHz時)は32mAで低消費

IMG_20171119_200853.jpg

参考までに12kHz時の波形(上:パルス発生部,下:バッテリー接続部)は6kHzの倍になる

若干6kHz時より波形の上下が増えて派手になっている感じはする

1_b_ff12k.jpg

消費電流はクロックが倍になっただけで10倍以上となり,パーツの発熱のせいかしばらくすると700mAを超えた

IMG_20171119_200905.jpgIMG_20171119_201026.jpg

2号機

555を正論理出力にしてNチャネルのFETを用いた

パルス幅の調整に半固定を付けた

万が一のバッテリー上がりを避けるためエンジン始動中のみ動作させるようにしている(短絡ピンで常時動作も可能)

IMG_20171112_110104.jpg

波形(上:パルス発生部,下:バッテリー接続部)

2_b_ff2.jpg2_b_ff6.jpg

FETのON-OFF間隔となるパルス幅は約5μs,ピーク電圧は約40Vである(後に判明したがオシロを購入した時に計測した2号機デサルのデータは電圧/DIVの倍率が間違っていたため正確ではない)

右は掃引時間を高速に変えてリンギングの状態を観ると,パルスの立ち上がり途中でリンギングが発生しているのが判る

消費電流は225mAで多いと考える

IMG_20171119_200728.jpg

考察
  • 出力電圧に関しては1,2号機ともにピークが約40Vであり十分と考える
  • 出力クロックとリンギングについてはどうなのか(判らないため)判断できない
  • 消費電力については,エンジン始動中のみ動作だと普段の利用状況だと短すぎるため効果が薄いのではないかと思い,消費電力を極力少なめにして一週間位の常時動作を可能にしたい(低消費電力化,電圧検知によるインテリジェント化)
  • 掃引時間を低速に変えて1,2号機の出力の違いを比べる

1_b_ff6k2.jpg2_b_ff3.jpg

1,2号機ともにクロック毎に同じ出力電圧ではなくバラツキがあるのが判る

出力パルスは2号機のほうが多く良さそうにみえる

低消費電力化

低消費電力にするためには効率良いパルスの発生を行いたい

そこでパルス調整できる装置をArduinoで作製し調整中

IMG_20171105_095402.jpg

スケッチ

//PWM出力で周波数・デューティ比をダイナミックに変更
//
#include <avr/io.h>
#include "rotary.h"
#include "Wire.h"
#include "AQMI2CLCD.h"

#define PWMPin 10
#define BTNPin 8

#define SELFreq 0
#define SELDuty 1

Rotary r = Rotary(2, 3);
AQMI2CLCD lcd;

unsigned int freq = 20000;    //周波数
int duty = 10;                //指定したいデューティ比

int select = 0;               //変更値選択(0:周波数,1:デューティ比)
boolean forced = false;

ISR(PCINT0_vect) {
   if(digitalRead(BTNPin) == HIGH) {
       select = (select == SELFreq)? SELDuty: SELFreq;
       forced = true;
   }
}

ISR(PCINT2_vect) {
    unsigned char result = r.process();
   if(result) {
        if(select == SELFreq) {
           freq += (result == DIR_CW)? 1000: (-1000);
           if(freq < 1000) freq = 1000;
           if(freq > 50000) freq = 50000;
       } else {
           duty += (result == DIR_CW)? 1: (-1);
           if(duty < 0) duty = 0;
           if(duty > 100) duty = 100;
       }
        forced = true;
   }
}

void setpwm() {
   // TOP値指定(周波数設定となる)
   OCR1A = (unsigned short)(1000000 / freq);

    // Duty比指定 : 1000000 / freq * duty / 100;
   long val = (long)10000 * duty / freq;
   OCR1B = (unsigned short)val;
}

void setup() {
    //LCD初期化
   lcd.setup();

    //pin設定
   pinMode(PWMPin, OUTPUT);
   pinMode(BTNPin, INPUT_PULLUP);

    //調整用ロータリーエンコーダ割込み設定
   PCICR |= (1<<PCIE2) | (1<<PCIE0);
   PCMSK0 |= (1<<PCINT0);
   PCMSK2 |= (1<<PCINT18) | (1<<PCINT19);

    // モード指定
   TCCR1A = 0b00100001;
  TCCR1B = 0b00010010;

    forced = true;
}

void loop() {
    char str[20];

    for(;;) {
        if(forced) {
           forced = false;

          //1行目
          lcd.setLocate(0, 0);
          if(select == SELFreq) {
              lcd.putString((char *)"[ Freq ] Duty ");
          } else {
              lcd.putString((char *)" Freq [ Duty ]");
          }

          //2行目
          sprintf(str, " %2dkHz %2d%% \0", freq/1000, duty);
          lcd.setLocate(0, 1);
          lcd.putString(str);

           setpwm();
        }

        noInterrupts();
       delay(100);
       interrupts();
    }
}

PWM操作の覚書

  • PWM出力の周波数をダイナミックに変更するためには直接レジスタを操作するしかない
  • PWMの周波数はインターバルタイマでカウントアップされたカウンタ値の上限設定で決定する(上限設定しない場合はMAX)
  • インターバルタイマは最大がCPUクロックで分周比の設定もできる
  • デューティ比となるパルスのHIGH(もしくはLOW)時間はカウントアップされた値の上限値が立ち上がりとなる
  • 下がりはカウンタのMAXもしくはカウンタMAXからマイナスされカウンタ値の上限設定と同じなった時となる(2種選択)
  • 上のスケッチは16MHzの分周比8で2Mカウント/秒となりサイクル1Mとして作成している
  • 詳細はこちらを参照

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