エントリー

ディップメータ発振用コイル作製

試作したディップメータの発振用コイルを揃えた

材料はφ10㎜の丸パイプに0.5㎜か0.35㎜のエナメル線を巻いてインダクタンスを調整,RCAケーブルから取り出したコネクタに取り付ける

IMG_20230701_205739.jpgIMG_20230624_154003.jpg

目安となるインダクタンスと巻き数(先にクリップを作っておくと便利)

インダクタンス目安(μF) 線材直径(㎜) 巻数目安 実インダンクタンス(μF) 実周波数範囲(MHz)
25 0.35 100 20.3 4.3~7.8
10 0.35 45 7.6 7.1~12.5
4 0.55 29 3.6 10.2~18.0
1.6 0.55 14 1.5 15.2~27.3
0.6 0.55 7 0.5 24.6~45.3

注)これより低い周波数はフェライトバーなどで透磁率を上げないと長くなりすぎる

IMG_20230630_082353.jpg

ケースを作り直したかったが3Dプリンタの調整中のためツマミのみ追加

IMG_20230703_152241.jpg

PLAプラスフィラメント(シルク銀)

既に一年以上前になるがPLAの黒フィラメントが切れたので購入しようとしたところ,価格面もあったのだがPLAプラスというPLAをより扱いやすいようにしたフィラメントを見つけたので使用していた

61WnEq8Ps-L._AC_SL1000_.jpg

これが結構優秀で,1つ挙げるとZ軸の0ポジションを設定する際に厳密に調整しなくても用紙を間に入れてそこそこ合わせれば良いということがある

Z軸の0ポジションは積層型の3Dプリンタでは超が付くほどの重要設定で,開き過ぎていると最初の1層目がプラットフォームに載らないということが発生する

1層目が載らないともう印刷は失敗でどうしようもない(逆に言うと1層目が付けば印刷物は出来上がる)

近づき過ぎているとフィラメントが載ったとしても薄くなるしフィラメント送りで負荷が発生して故障に繋がることもある(だろう)

このPLAプラスだと多少の開きがあっても(柔らかいせいなの?か)ちゃんとプラットフォームに載るので失敗することがない・・・少なくとも拙者はPLAプラスでは1層目を失敗したことがない・・・ということもあり評価の高いフィラメントである

今回,灰色(グレー)のフィラメントが無くなった

IMG_20230624_182435.jpg

ので,新しく購入するのにPLAプラスを選択することにしたところグレーが無いのでシルク銀を選択

711o2BH4X-L._AC_SL1500_.jpg

まあ,アルミ箱の代わりに見えるかなと理由もあり期待はしてなかったのだけど・・・(現在のところ)期待を裏切られた

IMG_20230624_154018.jpgIMG_20230624_154030.jpg

見栄えのするアングルが難しくて光源別で沢山撮影してみたが写真では表せそうにない

IMG_20230624_160105.jpg

IMG_20230624_160121.jpg

実際は写真以上にアルミっぽく観える

IMG_20230624_182409.jpg

先ずは即利用したいノブの印刷でお試しとなったが楽しみなフィラメントとなった

尚,PLAプラスの優位性である1層目印刷失敗無しは健在

ディップメーターの試作

昔から欲しかったディップメーターを試作

前々から構想はあってデジタルで作れば簡単じゃないか,つまりデジタルで発振・計測・表示って考えていたのだけど,ディップメーターの高周波出力はある程度でダウンするような作りにしないと駄目とのことで高周波回路を自身で考えるのは無理っぽいので制作記事を参考にした

参考にしたのは「CQ誌 2008年7月号の記事 ディップ・メーターの制作」で「やさしい電子工作教室」にも中身の確認はしていないが同じ記事が載っているようである(電子書籍で手に入るようなので紹介)

比較的多くの方が参考にして作製されているようで動作までのトラブルが少ないのかと思われる

材料

15年前の記事ということもあり必要なパーツの入手で困ったのは次のとおり

  • FET(2SK241GR):2SK241Yは手持ちにあったがGRも欲しかったのでAliexpressで購入(送料込み10個¥532)
  • ラジケーター:DAISOの電池チェッカーから取出して使うと安価となっているが既に入手不可.同等品はAmazonで¥1,000~¥1500程度(Aliexpressでも送料含むと変わらない)秋月電子では¥800(送料別)で手に入る.ジャンク箱にセリアの電池チェッカーがあったので利用(仕様が合わないので追加回路が必要)
  • アルミ・ケース:加工が面倒なので3Dプリンタで印刷し銅シートを裏側に貼ってシールドする.購入すると¥1,000程度の出費
  • その他:手持ちにあり
ラジケーター対応

必要なのは500μAの電流計で,DAISOの電池チェッカーは丁度良いみたいなんだけど,セリアの電池チェッカーはmAクラスらしいので確認してみる

max_curent.jpgmini_current.jpg

フルスケールが6.7mAで,中央が2.0mAだったので,ラジケータへの出力を2SC1815Yで調整(Vcc=9V,hFE=180として,Ic=5mAなので1kΩ+半固定 ,Ib=0.028mAあたりになるように100k~500kΩ半固定,バイアス不要)

動作不調ならATMega328+OLEDを使ってレベルメーターを作ることも考えていた

u8gライブラリで試作した例(u8g2では描画が遅くて実用にならなかった)

ユニバーサル基板に載せる

IMG_20230618_195717.jpg

パーツの追加や調整があるかもしれないのでランド基板にするのは止めた

ケースを作る

いつものとおりFreeCADで設計し印刷したところ反りが発生して何度も印刷することになる

3度目は確実と(忘れていた)ケープを使い,ドラフトシールドも追加

IMG_20230620_082259.jpg

多分ケープだけで問題なかったと思う(→)こんな感じに反る

ガラス+ケープは最強で剥がすのが大変

IMG_20230620_082229.jpgIMG_20230620_082639.jpg

ケースに収めてまずは完成(シールド未)

IMG_20230620_200433.jpg

(※)後でラジケーター調整用の半固定抵抗を載せている

動作試行

既製品の10μHで発信確認,発振用のコイルはRCAコネクタ(ケーブルから取出し)で交換可能にした

IMG_20230623_104410.jpg

テスト用LC:L=10μH,C=47pF,f=7.34127MHz

IMG_20230623_104700.jpg

実測値:L=15μH,C=46pF,f=6.05893MHz

IMG_20230623_131512.jpgIMG_20230623_131553.jpg

算出値と異なるがバリコンを回すとディップはした

ボリューム(つまみ無)で発振させておいてバリコン(白)を回してディップさせる

L=12μHならC=46pFでf=6.77408となるのだが,DM6243は誤差多いってことで自作Lメータで計測すると

IMG_20230623_200006.jpg

9.2μHだとf=7.7365MHzでもっと外れてしまったので要調整だな

改良予定
  • ディップ周波数の調整
  • 持ちやすいようにケースの幅を縮める
  • 発振用コイルの追加
  • ラジケーター(対応低)

テスターのヒューズが切れていた

この前テスターで電流を計測したら正確な数値が出なくて困っていたが,どうやらヒューズが飛んで(切れて)いたようだ(しかも2台とも)

別件で電流測定しても0Aなんでヒューズかなと思って開けてみたら切れていたわけだ

IMG_20230618_145312.jpg

こちらはレンジ選択式でミスったと思わないので切れたタイミングが不明

250V600mAで20㎜幅のヒューズ(画面に乗っている部品)で,250V500mAの在庫があったので交換

IMG_20230618_145253.jpg

こちらの方はオートレンジで切れたのはどうしようもない

同じく250V600mAだが10㎜幅という手に入りにくそうなヒューズだったので500mAのリセッタブルヒューズを付けた

そのままでは付けれないので10㎜幅のヒューズに半田付け

IMG_20230618_145232.jpg

500mAのリセッタブルヒューズだと250mAから抵抗が大きくなり始め500mA断なんで良くはないのだけど試してみた

とりあえずは200μAの定電流回路を(別件で作る必要があったのでついでに)確認

60mAレンジ(もう1つ下に60μAレンジがある)

IMG_20230618_152544.jpg

オートレンジ

IMG_20230618_151738.jpg

もう1つ正常だったテスターでも確認

2000μAレンジで209μAを計測

IMG_20230618_152710.jpg

これで電流測定が正常に戻った

ユーティリティ

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着コメント

Re:SDRplay社RSP1クローンを購入
2025/05/25 from 匿名希望
Re:Mozilla FirefoxではNHKプラスを再生できない件
2025/05/09 from Donabeyaki
Re:ATS-25を作製する
2025/03/23 from kazu
Re:ATS-25を作製する
2025/03/22 from admin
Re:ATS-25を作製する
2025/03/22 from kazu

過去ログ

Feed